2015.05.22 インフォメーション
平成27年5月20日(水)今年度第1回目の「倉敷みらい講座」を実施しました。
今回は、永野むつみ先生(人形劇「ひぽぽたあむ」代表、(社)全国専門人形劇団協議会専務理事)をお招きして、テーマ「感動すること・育つこと“今こそ芸術の力を人育ちに”」について講座を実施していただきました。
大人は、体験・経験と知識を元に劇を通して様々な感情を感じとることができる。しかし、子どもたちは感情を感じとることはできるが、その体験・経験と知識は大人よりも備わっていないため、うまく感情表現を伝えることができないことがある。そのため、劇中においても怖い場面などで良く見られるのが、子どもたちが不安になり、その場にいたくなくなる気持ちが強くなって、親の場所へ行って甘えたり、親に劇は全然違うことを話したりとその場を逃げだすような行動をとることがある。永野先生は、そういった行動をとった場合は、すぐに注意をするのではなく、子どもと一緒にその場面を共感してあげることが一番子どもたちも安心できるとのことでした。
永野先生は、大人が子どもたちの行動を“見る”のではなく、“観る”に変えて子どもたちをみてほしい。小さな子たちを興味・尊敬・関心の目で観ることで、子どもたちの感動する心を成長させることができると考えていますと話された。また、感じる心を成長させるのには、劇や芸術に触れることが成長につながると感じていることを述べられた。
今の子どもたちには、時間と自然がなくなり、昔の子どもたちが学んだ体験・経験と知識を得る環境が少なくなっていることも危惧された。子どもたちが昔のように外で遊び体験・経験を得ることが知識につながり、心の豊かな人に育つことができるのではないかと考えていると講義を絞められました。
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