「登り窯」の片付けが終了しました -「登り窯」を通して学んだこと-

「登り窯」の片付けが終了しました -「登り窯」を通して学んだこと-

登り窯から作品の窯出しも無事に終わり、レンガや灰の片付けを実施しました。
各種道具の手入れも終了し、数日前まで煌々と火が焚かれていたとは思えないほどすっきりきれいになりました。

準備から片付けまで、半年以上登り窯に携わった学生さんたちにひと言ずついただきました。(学年は活動時の表記にしております)

「今回初めて登り窯で窯焚きをして初めてのことで右も左もわからない状態でしたが先輩方と手探りで準備をしたり薪を焚べたり大変なことが多かったですがとても良い経験になり楽しかったです。まだ2学年ということもあり備前焼について詳しくないので実際に窯を焚いて焼き色や灰のかかり方等自分の目で見て勉強できた点も良かったと感じています。」(デザイン芸術学科2年 金丸 未来さん(進徳女子高等学校出身))

「初めてのことだらけでしかも、ぎっくり腰になってしまい中々思うように素早く動けなくて皆さんの足を引っ張ってしまったのと焼きが若干甘いのもあり反省点の多い窯焚きだったと思います。でも愉しかったです!」(デザイン芸術学科3年 蛭田 裕さん(岡山学芸館高等学校出身))

「はじめての経験だったので、どのように出来上がるのかとても楽しみにしていました。
火の調節がとても難しく感じたのと、薪1本で激しく変わることにびっくりしました。
反省点は、タイミングなど細かい一つ一つの工程についてもっと詳しく調べておく必要があったことです。」(デザイン芸術学科3年 三宅 鈴さん(倉敷高等学校出身))

「登り窯は思ったより作業工程が多く、大量の薪を運んでは割り、運んでは割る作業をしていて腱鞘炎になったりもしましたが、楽しく登り窯で器を焼く事が出来て良かったと思います。」(デザイン芸術学科3年 千田 紫苑さん(倉敷高等学校出身))

「想定外の事もあり上手くいかず戸惑った部分もありましたが、ペアの方と一緒に考えて試行錯誤したりした時間も楽しかったです。色々貴重な経験ができてとても良かったと思います。」(デザイン芸術学科3年 瀧崎 祐以さん(クラーク記念国際高等学校出身)) 

「今回、メンバー全員が未経験という状況の中で、先生方や備前焼の作家さんに助けてもらい、なんとか登り窯を焚き上げることができました。
登り窯とはそもそもどんなものなのか?、薪はどこで入手するか?、窯詰めはどんなふうにするのか?、薪のくべ方は?…などなど、学んだり考えたりしないといけないことがたくさんありました。
この登り窯プロジェクトを通して、専門的な知識や経験が得られたのはもちろんですが、それ以上に大切なことにも気づきました。登り窯を最後まで焚き上げるには、メンバー全員が協力しなければなりません。意識の共有や情報伝達がいかに大事かを痛感しました。
いろいろ大変なことや失敗もありましたが、窯出しした作品たちを見て、登り窯を焚いて良かったなと思いました。
この経験は、一生忘れないと思います。」(デザイン芸術学科3年 比江島 舞さん(岡山操山高等学校出身))

総 括

今回の登窯プロジェクトは陶芸コース3年生を中心とした学生たちの自発的な思いから始まりました。

最初は「大学の登窯を焚いてみたい、薪をくべて作品を焼きたい」そんな純粋な好奇心からだったと思います。

数年間眠っていた窯場の掃除から始まり予算集め、原木の調達から薪割り、登窯の構造と焼成の技術の座学、吉備高原学園や備前陶芸センターの窯焚き見学まで、窯に作品を詰め、火を入れるまでにもたくさんの準備や勉強が必要でした。

その努力の甲斐あって、今回見事に登窯を焚き上げることに至ります。

参加した学生たちは全員未経験者です。

今回の活動は決して秀悦な備前焼を焼成することではありません。

普段の作品制作は各々の個人作業ですが、登窯の窯焚きは8時間3シフトの交代制で数日かけ、昼夜薪をくべながら少しずつ温度を上げ炎のバトンを繋げ焚き続けなければいけません。

試行錯誤を繰り返しながらもひとつの目的に向かい、メンバー同士で協力し、責任を持って最後までやり遂げる経験を通じ学生たちは多くの事を学んだのではないでしょうか。

数ヶ月にも及ぶ活動でした。

窯出し後、参加メンバーできれいに整理整頓された窯場を見て感慨深いものがあります。

最後に、この彼らの活動にご理解ご協力頂いた学内外の多くの方々に感謝いたします。

  (芸術学部デザイン芸術学科陶芸コース 非常勤講師 中本研之先生)

以前の記事はこちら
デザイン芸術学科陶芸コースにて「登り窯」準備中!
登り窯」へ作品の窯詰めが始まりました(2022.02.28)
登り窯」の窯焚きを実施しました(2022.03.14-18)
登り窯」から作品を窯出ししました(2022.03.25)

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