カリガリ博士展開催のご案内

カリガリ博士展開催のご案内

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倉敷芸術科学大学 芸術学部主催の展覧会「カリガリ博士」展が岡山市の天神山プラザで11月20日−25日まで開催いたします。24日15時からはスペシャルイベントとして、研究者、芸術家、キュレーターを招聘したトークイベントも開催します。

倉敷芸術科学大学 芸術学部による展覧会『カリガリ博士』は1920 年のドイツの映画『カリガリ博士』(ロベルト・ヴィーネ監督)を元に企画されました。この映画は精神科医カリガリや夢遊病患者チェザーレといった不気味な人物形象が跋扈する犯罪物語です。ストーリーは狂人の語る幻想として提示され、表現主義の手法を用いたセットデザイン、視覚的効果は後世の多くの映画監督が手本としています。
映画評論家のクラカウアーは「カリガリからヒトラーへ」(1947) で、この映画を、ヒトラーによる政権掌握とプロパガンダによる大衆操作、国民の破滅的行為への加担を象徴化した作品であると読み解き、賛否を引き起こしました。本
展『カリガリ博士』では「グロテスクな社会」「合理性に対する反乱」「内的麻痺の反映」といった映画に内包された現在にも通底するコンセプトを作品に呼応させることで、過去からの問いと光に照らし、現在の芸術の新しい展開を鑑賞者と共に考えます。

●ギャラリートーク ゲスト
上尾真道 ( 精神分析研究 京都大学)
長谷川新(インディペンデント キュレーター)
彦坂敏昭(画家 京都造形芸術大学)
松村圭一郎 ( 文化人類学 岡山大学)
山本圭 ( 現代政治理論 立命館大学)

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