2011.12.01 インフォメーション
学内の野良猫に餌を与えないでください。
飼い主のいない猫は、動物の管理と愛護の法律で守られた「いのちのある生きもの」
ですが、法的に誰かの所有物(動産)ではありません。
しかし、もし誰かが定期的に餌をあげるようになったら、法律的にはその猫の責任者
は「餌を与えている人」と判断される可能性があります。
少し立ち止まって考えてみてください。不妊されていない一匹の猫に餌を与えていれば、その後たちまち何匹もの子猫の面倒をみなければいけないことになります。 餌代は不妊去勢手術の費用をはるかに上回ってしまうでしょう。
あるいは、カラスや寒さによって命を落とした哀れな子猫の死体を何匹も目にすることにもなります。かわいそうな猫の連鎖は広がってゆくばかりです。
生まれた子猫をこっそり他の場所に移したとしたら、それは動物愛護法に違反する犯罪行為です。外猫による被害はより一層大きくなり、外猫は、近隣の住民にますます嫌われることになってしまいます。
お腹を空かせている猫、助けを求めている猫に餌を与え、手を差し伸べることは愛情の表れです。人間として当然持っていなければならない慈しみの感情です。
しかし、命に向き合う時には「責任」が伴うのだということを決して忘れてはいけません。自分の子供を持つ場合にも「愛情」と同等の「責任」が求められるのと同じことです。自分が手を差し伸べた命には、最後まで責任を持つ。その命が幸せに生きていける方法を探す努力を一生懸命にする。その努力なくして、命を救い上げることはできないのです。
気まぐれに餌だけを与える行為は、猫達を翻弄し、不幸を招くということを心にしっかりと留めていただきたいと思います。
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